2011年7月24日日曜日

ぼくのなつやすみ プリクエル

「年々暑くなっている」とよく口にしてしまいがちだが、はっきり言って一年前 二年前に体感した気温なんてポワっとしか覚えてない。データ的にはそうなのかもしれないけど感覚なんて当てにならない。記憶なんてのは流れに流れていくものだしね。

とは言え暑い。そんな暑さの中、僕は14日から19日の6日間、怒涛の息抜きをしまくった。一週間で映画5本を観るというだけで個人的にはかなり異例であるのにその上 友人の誕生日パーティーに参加しそのまま早朝からとある大型イベントに足を運ぶなど久しぶりに体を酷使した。

今回はその映画について書こうと思う。
その映画というのがコチラ



鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星



X-MEN ファーストジェネレーション


メタルヘッド

ムカデ人間

ハングオーバー2

全部一気に紹介するとかなり長くなるので三部に分けて書きます。
まず「劇場版鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」と「X-MEN ファーストジェネレーション(原題:X-MEN FIRST CLASS)」の二本。

まず始めに観たのがハガレン。
実は僕 ハガレンは未読です。基本設定のみ把握して挑んだのだが、登場人物の言動からキャラクター性は必要最低限掴めたし戦闘シーンも線の荒さと細かさを上手く緩急つけてなかなかの迫力を生んでいた。が、途中の失速感と脚本のややこしさが気になりかなり眠くなった。序盤から中盤までいろいろなアクションシーンがあるのだが、そこから一気に長たらしい会話や退屈な説明シーンが入るからもっとテンポよくスマートにまとめられればなーと。
原作を知らないので深く思考するのには限界があるが、いろいろなアニメや映画のオマージュとも取れる描写が多々あり意外なところで楽しめたりもした。観た方は分かると思うが例を挙げると、ジュリアの髪がブワーっと逆立つというか浮き出すもろジブリテイスト。そしてアルがジュリアを抱きながら坂を急降下するシーン、もろカリオストロ。ジュリアが鮮血の星を飲もうとしてエドが止めるシーン、もろロード・オブ・ザ・リングなどなど。少々エロイシーンや痛々しいシーン、マグマが迫るシーンはその手のジャンルが好きな人でもおお!っとなる盛り上がりを見せますよ。
ただやはり原作はチェックしておいた方がいいかと思われる。まあ基本的に原作やアニメファンが観に行くから心配無用ですかね。一緒に行った友人は原作ファンなのでミロスの疑問点をいくつか挙げていました。聞く限りでは「まあそれはいいんじゃない」と流せないレベルで相違点がある。うーむ、ちゃんと荒川先生と真保先生は顔合わせしたのだろうか。まあそこは置いておいて、ミロスはさしてオススメできる映画ではありませんでした(原作未読者からすると)。もう少しエドとアルのかっこいいシーンが欲しかった。


続いてX-MENの起源にして新三部作の第一作目「X-MEN FIRST GENERATION」(以下 FG)。僕はX-MENシリーズは2までしか見ていません。もともと声を大にして面白いと言える作品ではなく個人的な評価としては中の上辺りだったので、イマイチノり切れない2を観て「もういいかな」と追う気力が無くなりました。もちろんウルヴァリン ゼロも観ていません。
しかし、友人曰くとんでもなく面白い作品で今までのシリーズとは比べ物にならないと推しに推していたのでそこまで言うなら!と観に行くことに。
いやはや、これは名作ですよ。上質な脚本、キャスティング、演出、編集、衣装などとにかく全てがハイセンス。監督は「キックアス」のマシュー・ボーン。「キックアス」でその手腕を振るい、今作でそれをより確信付けたやり手監督であるのは言うまでも無い。あの「スナッチ」にも携わっていたのを知ったときは驚きだった。
チャールズ(後のプロフェッサーX)のイケてる立ち振る舞いと知的なキャラクターに対し、エリック(後のマグニートー)の野心的なキャラクターという対比も面白い。今までは悪役として登場していたミスティークの人種差別ならぬミュータント差別に苦しむ姿は非常に切ないものがあります。その上同じ境遇に立たされたハンクとの意見の相違も彼女を成長へと導き、ラストのマグニートー側に付く決心たるや凄まじいものがあります。今まで単なる異形のミュータントとして見てきた人にはかなりの衝撃が待ち構えているでしょう。
僕が一番スタッフのハイセンスさを感じたのは、ナチスのマークがデザインされたコインがゆっくりと裏返り、そこには「X FIRST CLASS」と刻まれている。この重厚感たっぷりで幕開けするところ。コレ、今作の大筋として「キューバ危機回避の裏にはミュータント達の活躍があった」というものなのですが、それをオープニングで暗喩しているんですよ。コレにはもう「あ、すごいやり手だ」と感心したと同時に「これは絶対外れない」と確信しました。案の定このハイセンスさで映画は最後までキチっと締められており、もう一度劇場で見てもいいと思えたほどでした(僕は一度見た映画は相当面白くない限り二回は見ないので)。

素晴らしいオープニング

X-MEN FGに関してはパンフレット買っとけばよかったなーと、帰路についている途中で後悔しました。これは本当にオススメ。DVDBDの購入もするだろうな。

こんな感じで第一回は締めようと思う。ちょっと遅くなったのが残念だが、まあ仕方がない。ではまた。


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