2011年7月12日火曜日

アイドルを見た。

7月11日 震災からちょうど4か月が経ったこの日、僕はShibuya O-westで開催された「アーバンギャルドの帰ってきた春闘2011」に参加してきた。このライブ 本来は3月18日に向けて企画されたものだったが東日本大震災の影響で延期に。そして日にちの変更に乗じて出演者も変更に。対バンとして0.8秒と衝撃。(僕の目当ては彼ら)と真空ホロウが予定されていたが、真空ホロウはスケジュールの関係で7月には出演不可とのことでその空いた枠に新生アイドル研究会BiSが加わった。当初このBiSというアイドルについて全く知らなかったので試しに彼女らのPVを見た。「パプリカ」という曲のPVを見たのだが、かなりの衝撃を受けた。アイドルという固定観念とタイトルに反したヘビィな楽曲に、メンバー4人がアンプやシンバルをバックに薄暗いオレンジライトの下 終始ヘドバンをしているのだ。曲が盛り上がるに連れ、マネキンの首を振り回したり、ストッキングを被ったり、かつて一世を風靡したt.A.T.u.を思わせるようなディープキスをも披露する。彼女らは一体何なのだ!とこのPVを見たら誰でも思うはず。BiSはフライヤーや振付など細かい業務は全て彼女たちでやる自給自足をモットーにしたアイドル。要するにセルフプロデュース型アイドルということ。このPVのアイディアも彼女らが考案したものらしい。

               衝撃のPV「パプリカ」

で、昨日そんな彼女らが出演するライブに参加してきた。
もちろん僕が大好きな0.8秒と衝撃。のライブはいつにも増して鋭く、怒りと喜びを叩きつけたような素晴らしいものだった。J.M.さんのボーカルも自主企画のときより0.8秒のボーカルとしてより確立されていたし演奏もまとまってきて申し分ない。
アーバンギャルドもファンとバンドのレスポンスの掛け合いが異色極まりなく、付いて行くのに精一杯だったが、演出、パフォーマンス共に非常にエンターテインメント性が強く難なく楽しめた。
そして やはり特筆すべきはBiSだろう。
BiS以前にアイドル初体験の僕は緊張とワクワクで入り混じる。もちろんAKBやももクロといったアイドルの楽曲は聞いたことはあるし推しメンもいるけど、アイドルというものが初体験だったので結果的に物凄く新鮮で楽しめた。6月末にりなはむことヨコヤマリナの脱退劇、新メンバーのゆふちゃんことテラシマユフの加入、そして新曲リリース(このPVも衝撃必至)と話題だらけな彼女らはアイドルとしての底力も十二分に発揮しファンを湧かせていた。客の大半はアーバンギャルドファンだったため、空気としてはかなりアウェー。だが曲を重ねる内にアーバンギャルドのファンもノりにノって彼女らのパフォーマンスを楽しんでいた。言ってしまえば畑違いなブッキングの中、多くの音楽ファンを歓喜に導いた彼女らはライブ後の物販でも非常に力強いキラキラの笑顔を振りまいていた。

僕がこのライブを見て心を撃ち抜かれたのは新メンバーのテラシマユフ。恐らく加入して三回目のライブだったと思うが、非常にポテンシャルが高いパフォーマンスを見せてくれた。もともと彼女は単体アイドルとして活動していて、ヨコヤマリナ脱退の穴を埋めるべく行われた新メンバーオーディションに合格し今夏BiSの一員となった。ヨコヤマリナはBiSには一人しかいなかった純アイドルキャラ。一方、テラシマユフはこれまたBiSには一人しかいない優等生アイドルキャラ。キャラが強い他の三人に飲まれないか心配になるが、ライブを見る限りヨコヤマリナが欠けたポジションを問題なくこなしていると思う。とは言ってもいくらファンが優しいとはいえ、最低限のプレッシャーというのはもちろんあるはず。彼女は時折不安そうな顔を覗かせるが、その試練乗り越えようと一生懸命に踊り、歌う姿に感銘を受けた僕には「アイドルなら笑顔でいろ」とは言えない。これからも応援し続けていくだろう。

アイドルというものに少しでも偏見や抵抗がある方。ぜひ一度ライブに足を運んで実際に彼女達のプロとしてのパフォーマンスを経験して頂きたい。アイドル戦国時代と呼ばれている現代、その厳しい環境の中で"個"を模索し続ける今だからこそある、今しか見れないアイドルの最上のパフォーマンスと一生懸命さを見ればあなたもお気に入りの推しメンを見つけることができるはずだ。


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