2014年9月24日水曜日

自分のルーツと出会った『GODZILLA』



『GODZILLA ゴジラ』(字幕)

原題:GODZILLA
2014/アメリカ/123分
監督:ギャレス・エドワーズ
製作:メアリー・ペアレント、トーマス・タル 他
脚本:フランク・ダラボン、デヴィッド・S・ゴイヤー、マックス・ボレンスタイン 他
出演:アーロン・テイラー・ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ブライアン・クランストン 他

ストーリー:1999年、日本。原子力発電所で働くジョー(ブライアン・クランストン)は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。


どれほど待ったが分からないがようやく観れました。IMAX 3D字幕と通常字幕の2回観てきました。今後も余裕があれば観に行きたいですが。てかこの文脈『パシフィック・リム』のときもあった気が・・・「僕まだ5回しか観てないです すみません・・・」みたいな。
早速ですが、この新生ハリウッド版ゴジラ、日本人だからこその凄まじく高いハードルを軽々と超えていった傑作でした。内容はもちろん、この映画を観て僕自身大切にしているある感性のルーツが実はゴジラにあったんだと気づいたからです。

というのも、僕昔から自然=神だと思っていて、結構僕の中で忘れてはいけない基本理念みたく確立されているんです。なぜその考え方に至ったのかはもはや忘れてしまったんですがね。それは今も続いていて、少し冷ややかなことを言いますが、震災時に「あのときこうしていれば家族を救えたかもしれないのに・・・」と自責の念にかられる人々っていうのが僕は観てて複雑な思いになるんですね。それって劇中、芹沢博士が言っていた「人間は自然を支配していると思い込んでいるが」という台詞にが全てだと思います。人間ごときが自然に敵うわけないんですよ。僕は無宗教者なので、神という記号的なものを都合の良いように解釈する気はありませんが、人間をも凌駕する別次元の存在かつ、あらゆる生命の起源、森羅万象の基軸となっている自然が神だと思うんです。
そしてその精神性を宿した作品が『ゴジラ』なんですよ。なので今作を観て、「あっ俺のこの考え方ってゴジラなんだ!」と気づいたときは凄く嬉しくなりました。25年目にしてハリウッドが作ったゴジラでですよ!?嬉しいですよこれは。子供の頃からビデオや夏休みスペシャルで観てたあの大好きなゴジラが僕の根底にあると思うとね。

正直なところ、ストーリーやキャラの言動、日本の描写に?マークが浮かぶところはありますけど、僕にとってはそれだけでもう満点の映画でした。

もうそろそろ上映も終わりますので、ぜひ劇場で観てください。ゴジラが溜めに溜めて咆哮維するシーンは鳥肌必須、そしてなによりかっこいいので!!