2015年3月1日日曜日

新・仮面ライダー(スカイライダー)に登場する怪人が面白い件


ツイッターでも言った事なんですが、僕が中学生くらいのときですかね?初めてネット環境が整ったときに検索したワードって恐らく「仮面ライダー」なんです。当時資料を見ると言ったらレンタルビデオかムック本しかなかったので、画像や記事を漁りまくって「こんな怪人いたなー」とか「こんな技あったなー」とか 新しい世界を楽しんでました。
何が言いたいかと言うと、このスカイライダーの記事もそうなればいいなと思ってるんです。よくあるじゃないですか、更新日が二年前でしばらく更新されてなくて残ってるブログとかサイトって。ああいうイメージですね。
今だと小学生もスマホを持つ時代なので僕が経験したほどの新鮮味はないかもしれませんが、仮面ライダーが好きな少年が初めてスマホやPCを使って仮面ライダーの何かを検索したときにこのブログに出会って楽しんで貰えればと、そういう想いと願いを抱きつつ書いていこうと思います!

前置きが長くなりましたが、今回は第18話から第25話まで紹介したいと思います。
今回から新しい幹部 魔神提督が登場しますし、栄光の7人のライダーも徐々に登場します!


それではどうぞ!




シビレイジン
第18話に登場エイ型怪人。元の被験者は不明。鳴き声は「ビリビリビリ」。得意技は専用の電気鞭による攻撃と必殺人間電気椅子。任務は東京の発電所に自身が発揮する100万ボルト電流を加え、 東京を過電圧による大火災に陥れること。
まずお伝えすべきは新幹部 魔神提督だろう。なんと元は南米のNSに就き全世界トップの成績を収めた超絶エリートだということ。その力量を発揮するが如く、冒頭でGM時代に改造人間手術を担当して来たドクタードクを処刑するという完全なる世代交代を行う。
そして魔神提督が送る記念すべき初の改造人間がリオデジャネイロから呼び寄せたシビレイジンである。ベルトに電圧調整器を付け、自在に電圧のコントロールが可能。戦闘員にも電流を利用し、倒されても電流を流せば復活するとういう電気ショック療法まで用いる。オマケに電気そのものになり電線を伝って移動できたりスカイキックが効かなかったりと超強敵である。
最期はアースを巻き付けられた事により電流が外に逃げ、スカイキックを食らい絶命する。





オオカミジン
第19話に登場するオオカミ型怪人。元の被験者はデューク東郷のような暗殺者。鳴き声は「ワオーン」。得意技は殺人音波を用いた遠吠えと頭部分離戦法。任務は殺人音波装置を研究所から奪い、仮面ライダーを抹殺すること。
前回のラストでスカイターボに仕掛けた爆弾を易々と回避されたNSが送る次なる刺客はイギリスのエジンバラから呼ばれたオオカミジン。左耳元に殺人音波装置を仕込むという、原点回帰を意識した今シリーズで初の機械を持ち込んだ怪人となった。とは言え『仮面ライダーV3』の前半のデストロン怪人や『仮面ライダーストロンガー』のブラックサタンの奇っ械人ほどゴテゴテしたデザインではない。
分離した頭部で攻撃したり巨大メガホンを駆使した戦法など、そのトリッキーさは群を抜いているだろう。その威力は強力で戦闘員は即死し、ライダーの動きを封じて重力低限装置を破壊するほど。
音波を封じる作戦として「音には音だ!」と閃いたライダーはスカイターボに乗りメガホンを持っている戦闘員の周りをぐるぐる回り目を回らせるという支離滅裂な行動に出る。オマケに殺人音波装置に破壊され最期はスカイキックを食らい絶命。しかし死して尚、頭部だけで攻撃するどんな状況でも諦めない精神性は見習いたいものである。
変身シーンでは『狼男アメリカン』のようなショッキングなものを期待したがそこまでの予算はなかったのだろう。6カットだけの段階変化に終わった。



    










   


問題のシーン。

こんな感じでぐるぐる回るのである。







クラゲロン
第20話、第21話に登場するクラゲ型怪人。元の被験者は不明。鳴き声は「しぇしぇしぇ!」決して某ドラッグ殺人犯ではない。得意技は触手攻撃と毒子クラゲの生成。任務は毒子クラゲを水道に混入させることとサイダンプと共に仮面ライダーを抹殺すること。
香港出身の為、広東なまりがある。登場時にはドラのSEも。闘いを楽しむ性格でライダーをおちょくりながらコミカルに立ち回る。ライダーとの初戦で衝撃を吸収する皮膚によりスカイキックが効かないことを見せつけた。さながら「北斗の拳」のハート様だ。しぇしぇしぇで触手でハート様でステレオタイプな広東なまりを持つという、久しぶりにキャラが立ちに立っている怪人である。
サイダンプと共に二話に渡ってライダーを苦しめた強敵で、そのサイダンプとは作戦内容をいがみ合ったり、どっちが頭がいいかなど揉め、常に仲が悪い。
第20話のラストで仮面ライダーストロンガーが登場したときはサイダンプに「お前アイツ知ってる?」と聞かれ「さあ?知るかあんなの」と掛け合いの面白さも見せた。ストロンガーはブラックサタンとデルザー軍団壊滅後、東南アジアで活動していた為知らない筈がないのだが。
第21話で作戦を狭い範囲で成功させるもストロンガーに邪魔をされ失敗に終わる。最終的にダムの水に毒子クラゲを混入しようとするが、ストロンガーの超電子ドリルキックを食らい絶命する。



「フンっ!!」とそっぽを向き合ったり、







戦闘中「お前マジ邪魔すんなよ!!」と揉めまくり、魔神提督から怒られまくる。








サイダンプ
第20話、第21話に登場するサイ型怪人。元の被験者は不明。鳴き声は「ガンジー」。得意技は突進と高速移動。任務は大山ダムを破壊することとクラゲロンと共に仮面ライダーを抹殺すること。
インド出身であるがクラゲロンに比べ、インド要素は鳴き声のみ。クラゲロンが策士とすればサイダンプは力馬鹿。魔神提督に挨拶しにNSアジトに向かう際も公道を爆走するとういうエキセントリックぶり。鎧を纏ったような体と腰から伸縮可能な筋交いを出しスカイキックの衝撃を跳ね返すことが可能。自らをダム破壊のプロと呼び、日本のことをジャパンと呼ぶ。
第21話でダムに爆弾を仕掛けるが従業員にあっさり起動装置を切られるという大失態を犯す。昼間にやっているのだから当たり前である。最終的に突進でダムを破壊しようとするも、特訓を重ねて開発された大回転スカイキックを食らい鉄壁の防御が崩される。最期は「クラゲロン・・・俺の仇を・・・!!」と言い残し絶命する。
ちなみに第21話「ストロンガー登場 2人ライダー対強敵2怪人」のタイトルコールデザインは劇場版のタイトルロゴを意識したものになっている。



ストロンガー「俺のバイクはカブトローってんだ!」
スカイライダー「俺のはスカイターボだぜ☆」
と愛車自慢をする二人。息抜きも必要だ。



サイ「どうだそっちは!?」
クラゲ「ストロンガーに邪魔された!」
サイ「何やってんだこのバカ!」
クラゲ「お前こそどうした!?」
サイ「うるせーバカ!」と揉めるも・・・


サイダンプ絶命時

「あぁ・・・・サイダーーーンプ!!」と叫ぶクラゲロン。
お互いに友情が芽生えていたのかもしれない。









コゴエンスキー
第22話に登場する冷凍怪人。元の被験者は不明。鳴き声は「フォー!!」。弱点は暑さ目。得意技は冷凍ガスの放出と冷凍手裏剣を投げること。任務は冷凍ミサイルを放ち東京を氷付けにすること。
冷凍車の荷台から登場した際に「コゴエンスキーだー!!フーーウ!!暑いなー!頭に来るなー!」と
若手芸人も裸足で逃げ出す超ハイテンションな挨拶をしてくれる。
なんと彼、サムスギール帝国という謎の国の司令官である。なぜNSに協力しているかは一切不明。冷凍ミサイル起動に必要な生け贄(女の子)を探す事から始める効率の悪さから魔神提督を怒らせ「あのバカ」扱いされる。
ライダーとの戦闘中に冷凍手裏剣が目に刺さり、以後目が弱点となってしまう。
最期の闘いで冷凍手裏剣が抜かれた目から体内の冷凍ガスが漏れ、力が弱ったところにスカイキックを食らい絶命する。最後まで今イチ立ち位置の分からない怪人となった。






ムササベーダー兄弟
第23話に登場するムササビ型怪人の兄弟。元の被験者は不明。鳴き声は両者とも「ベーダー」。得意技は誰にでもなれる変装と専用ナイフを使った攻撃と火炎放射。任務は東京の高層ビル破壊を目的としたX作戦で仮面ライダーを欺き、本来の横浜殲滅を目的としたY作戦を遂行すること。
NS日本支部史上初の兄弟怪人である。カナダ出身で体毛が白と茶で色分けされているがどちらが兄でどちらが弟かは不明。二手に分かれて東京と横浜を襲うと言うなかなか良くできた作戦を遂行するが、横浜に仮面ライダーV3が現れ作戦は失敗に終わる。
V3との戦闘中、実際にシリーズ2作目の『仮面ライダーV3』で使われた劇伴が使われるのでファンには溜まらない豪華な回となっている。
白いムササベーダーはスカイライダーとV3のダブルライダーキックを食らい、茶色いムササベーダーはスカイキックを食らい兄弟仲良く横浜の海へ絶命していく。
せっかくなら兄弟らしい連携攻撃や掛け合いを見たかったが、結果として驚くほど個性のない怪人になってしまったのは非常に残念である。






マダラカジン
第24話に登場するマダラ蚊型怪人。元の被験者は不明。鳴き声は「マダラマダラ」。得意技はマダラカガンの連射とマダラ蚊毒の注射とマダラ蚊剣の投げること。任務は毒ガス ドクロンをドリームランドにまき散らすこと。
ボルネオ島のジャングル出身にしては口元にマシンガンを内蔵している上に、来日時に洒落づいたのか首に白いマフラーを巻いているという型破りな感性の持ち主。ちなみに怪人の名前の語尾に「〜ジン」と付くのは彼が最後である。
小学生の女の子と30代ほどの歳の差兄弟が見せる兄弟愛の前にドリームランド作戦が失敗に終わり、トラックで毒ガスを巻きまくるという破れかぶれな作戦に出るもコレも失敗に終わる。余談ですが僕が小学生の頃、よくドリームランドに遊びに訪れていたのでこの撮影をしていたかと思うと胸が躍りますね。ドリームランドは2002年に閉園した神奈川の遊園地でヘイヘイおじさんというアトラクションに合わせて歌うおっさんが名物でした。
最後はマシンガンや剣などかなりのギミックを披露したが、自慢のマフラーを振り回されて目が回ったところにスカイキックを食らい絶命する。「ざんねん むねん まだら まだら」というかるたの下の句のような辞世の句を残した。






ゾウガメロン
第25話に登場するゾウガメ型怪人。元の被験者は不明。鳴き声は「グワングワーン」。得意技は球体になり転がる攻撃。任務は息子を利用して仮面ライダーを抹殺すること。
この回、仮面ライダー史上屈指の衝撃作だろう。なんとゾウガメロンには再現ドラマに出てくるような安っぽいアメリカ人女性の妻がいて、そこから生まれた赤ちゃんは改造人間だったという安売りワゴンセールに出されている超トンデモB級映画のような設定なのだ。
そして作戦がが作戦ではないのだ。筑波に偶然を装い、出産寸前の妻に会わせて出産に立ち会わせそのまま筑波に子供を育てさせるという無茶ぶり。姿を消した母親の代わりに筑波はその子供ボンゴを育てる過程で母性が目覚めて隙が生まれたところにボンゴと共に押しつぶすという、説明していて頭が混乱してくる穴だらけの作戦なのだ。
もう本当にどこから手をつけていいか分からないほどぶっ飛んでいる。「赤ちゃんはどうやってできるのー?」という子供のような質問を無粋ながら脚本家に問い合わせしたいものである。必殺技岩石落としで息子と妻を死なせたことで筑波の逆鱗に触れ、最後は容赦なく叩きのめされスカイキックを食らい絶命する。ラストは母子を埋葬し、ボンゴが好きだったハーモニカを奏でて終わるという悲哀に満ちた締めくくりとなっており、エンディング曲「はるかなる愛に賭けて」を続けて聞くと素晴らしいものがある。仮面ライダーが子育てに悩むという新たな境地を切り開いた名作であり、珍作だろう。



ということでいかがでしたでしょうか。
今回はクラゲロン、サイダンプ、ゾウガメロンという個性が爆裂した怪人を紹介できました。こう言ってしまうとアレですが、このシリーズに出てくる怪人はみんなブサイクですよねw 嫌悪感があるというのは怪人冥利に尽きる事だとは思いますがね。
次回からまた過去のライダーが全員登場したり、スカイライダーがパワーアップします。ということはかなりの強敵が登場するということなので、お楽しみに!