2015年2月19日木曜日

続・仮面ライダー(スカイライダー)に登場する怪人が面白い件


当時、同時期に放送していたスーパー戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』に人気を持っていかれていた為、主人公の本拠地の変更やキャストの一新や過去シリーズのライダー登場など多くのテコ入れがされた。
怪人は人間臭いキャラクターから悪の組織らしい恐ろしい強敵へと徐々にシフトチェンジしていくので少々寂しい気持ちもない訳ではない。だが個性豊かなことに変わりはないのでそこらへんにも注目して頂きたいと思います。
前回、第20話までと予告したのですが、第17話までを紹介します。幹部であるGMが第17話を持って退場となるのでそこまでの区切りにしたいと思います。

それではどうぞ!


サンショウジン
第11話に登場するサンショウウオ型 怪人。元の被験者は不明。酒が好物。得意技は必殺窒息締め。水辺ならどこでも出現することができる。任務は運動神経が良い少年を暗殺者へ育成し、ジュニアスポーツ世界大会にて各国のトップを暗殺すること。
任務が凄まじく手間のかかる内容でのっけから成功の見込みを感じられない。複数の戦闘員と共に少年達を松岡修造ばりに鍛え抜く。
度を超えた恵比寿顔で、訓練用の地雷を誤って踏んでしまったり酒に酔ったりとその出で立ちにあったコミカルな言動が多い。性格は熱血で自らをコーチと呼ばせるが、頑張った少年には豪勢な食事を与えるなど面倒見のいい一面もある。
酒を飲んでの仕事はそう上手くいくはずもなく、最期は必殺窒息締めを披露するが無駄な抵抗に終わり、スカイキックを食らい絶命する。





ナメクジン
第12話に登場するナメクジ型怪人。元の被験者は不明。得意技はあらゆる物の動きを封じる液体とあらゆる物を溶かす溶解細胞の放出。自らもその液体になる事ができる。任務はアジト内での労働者を集めること。
クリスマスで賑わう東京にサンタ姿で登場し猛威を振るう。 体がサンタカラー故の作戦なのか。その陽気な行動とは裏腹に性格は荒く闘志満々である。
ライダー対策としてMO液という変身ベルト トルネードの動きを奪う液体を放出し、変身を封じた強敵風の抵抗でMO液が払われ変身可能となったライダーとの闘いでもかなり善戦する。頭のキレも良く「最強の改造人間」と謳われたキノコジンよりもその名に相応しいだろう。
最期は相打ちになり、「勝った・・・勝ったどー!!」と勝利を確信するほどライダーに深手を負わせたが、力を振り絞ったライダーのスカイキックを食らい、もう一歩のところで絶命する。
ちなみに溶解細胞が顔に張り付く様は『エイリアン』のチェストバスターのよう。時期的にも重なるのでもしかしたらそこからヒントを得たのかもしれない。





アリジゴクジン
第13話に登場するアリジゴク型怪人。元の被験者は不明。得意技は専用の鞭による攻撃と地面一帯を蟻地獄にし地中に引きずり込むこと。任務はプラスアルファ爆弾を使い東京を丸ごと吹っ飛ばすこと。
東京壊滅の為なら自身の命も厭わない屈強な精神の持ち主である。
時限爆弾を見つけ爆破を阻止するという『スピード』のようなスリリングな展開が繰り広げられる。偽の設置場所を教えたり、トラップを用意したりとその巧妙さはさながらデニス・ホッパーのようである。
最期はライダーの新必殺技 遠心投げで目が回りスカイキックを避けきれず「ざ、残念だあああああ!!」と断末魔を上げ、本当に残念そうに絶命していく。それもそのはずでその後の時限爆弾解除はなんとライダーの単なる勘で処理されてしまうのだから見てるこっちも残念でならない。
ちなみにこの回から変身時のベルトエフェクトがより派手なものになっている。






ハエジゴクジン
第14話に登場するハエジゴク型怪人。元の被験者は不明。得意技は
爆破粉の放出と専用の鞭と巨大ハエジゴクによる攻撃。任務は体内から生成される猛毒細菌ドクダーを風船に仕込み東京上空にばらまき爆破すること。
とてもメルヘンな上に非効率な任務を任されていて、富士急ハイランドに風船が不時着するとういうアクシデントをカバーする場面もある。終始「ビビビー!」と奇声を上げたりジェットコースターに乗りながら攻撃したりと頭の中もメルヘンである。しかし特有の鳴き声を持つ怪人は初である。
冒頭にて仮面ライダーのパワーを考慮した改造人間と自負しているが、どこが考慮されているのかよく分からない。ライダーを岩の下敷きにして少々動きを封じたが、岩の重さがたまたま絶妙だっただけで計算したとは思えない。
最期は華麗な鞭さばきを披露するも、スカイキックを食らい「ざんねーん!ライダーパワーの計算違いだ!」とテヘペロ絶命する。
ちなみに1クール目のこの回からテコ入れとして筑波の本拠地がハングライダー倶楽部からカフェ ブランカに変更になり、おやっさんポジションも志度博士からカフェのマスター谷さんに交代になる。

ジェットコースター上での大スペクタクルアクションシーンや悪の組織がせっせと風船を作る超シュールシなーンなど、見所の多い回になっている。









アオカビジン
第15話に登場するアオカビ型怪人。元の被験者は不明。弱点は火。鳴き声は「ガビー!」。得意技はカビの欠片の投てき。任務は関東大地震計画の遂行と仮面ライダーの抹殺。
改造手術成功時にそのアオカビの猛毒性から危険因子として扱われアジト内での移動は常にカプセルに収まっている。高濃度の溶解性を発揮するアオカビを使用し、地盤を溶かし大地震を誘発するという一大プロジェクトを任されている超有望株。アクティブで決断力に長け、筑波が感づいていると気づくや否や自ら街に赴いてアオカビをばらまき都市壊滅へ追いやる。
肉弾戦を得意とするライダーを逆手に取り、攻撃を受ける度にカビを付着させていく。その他にもカビを使い地割れを起こしたりとこの時点でNS日本支部史上最強の怪人と言えるだろう。また、バイクの運転が得意で運転しながらカビを四方へ投げたり、ライダーとのチェイスシーンも繰り広げたりした。
最期は火に弱いところを目撃した谷さんに弱点を暴露され、火に放り込まれ弱ったところにスカイキックを食らい絶命。





漫☆画太郎の『ババアゾーン』のばばあにそっくりである。












ゴキブリジン
第16話に登場するゴキブリ型怪人。元の被験者は不明。弱点は背中。鳴き声は「ンゴンゴンゴンゴ・・・」。得意技は高速移動とゴキブリ爆弾を使った攻撃。任務は仮面ライダーの抹殺とゴキブリ爆弾を使った殺人計画の遂行。
ついにNS大首領から「次で失敗したらお前責任取れよ」と最終勧告が告げられたGMは首の皮一枚つなげる為、NSで一番の改造手術のプロであるプロフェッサードクに超強力な改造人間を作るよう依頼し、誕生したのがゴキブリジンである。なんとスカイキックがに耐え得る肉体を持っていてゴキブリのしぶとさを体現した仕様になっている。そしてここで伝えなくてはならないのはあのライダーパワーの計算間違いをしたハエジゴクジンの戦闘時データが活かされている点だ。彼無くしてゴキブリジンは誕生しなかったということだ。
高速移動中は赤いマントを両手でバサバサとはためかしながら「ンゴンゴンゴンゴ」と唸る大変態である。
最期の闘いの最中、焦り出して乱入したGMの怪人体であるヤモリジンのライダーに対する攻撃に巻き込まれ、調子を崩し弱点である背中を見破られる。弱点を突かれ弱ったところにスカイキックを食らい絶命する。





ヤモリジン
第17話に登場するヤモリ型怪人。元の姿はGM。鳴き声は「ア"ウ!」。得意技はヤモリ爆弾とヤモリ鞭を使った攻撃と分身。任務は仮面ライダー及びカフェ ブランカのメンバーの抹殺。
結局自分が焦った為にゴキブリジンの計画が失敗し、後がなくなったGMが変身した姿である。幹部としてここまで威厳のない幹部は今までいただろうか。というよりキャラ立ちが皆無なのでそう感じるのかも知れない。その上、ゴキブリジン同様過去の戦闘データが利用され、今度は「世界最強」と謳われる始末。
カフェ ブランカのメンバーと共にライダーを爆破し、ついに勝利と思われたがライダーのスピードを計算に入れていなかったという今イチ理解不能な理由で失敗に終わる。と言うのもこのシーン単に爆破に耐えていたように見えるのだ。
最期は必殺技 ヤモリ分身の術(完全受け身)を披露するが簡単に見破られ、スカイキックを食らう。最期の最期の手段で全身爆弾で道連れにしようとするが、新たな幹部 魔神提督に木っ端微塵にされてしまう。


前回 自分がゴキブリジンにしたように、邪魔が入り絶命するという因果応報を辿ったGM。4ヶ月間本当にお疲れさまでした。






という事で、いかがでしたでしょうか。
どこの世界でも使えない奴は使えないということが色濃く出たGM編でした。でも「コレが最期だぞ」と言ってくれる大首領(上司)もありがたいと思いますよ?普通は「話がある」→木っ端微塵のルートだと思いますのでね。
そして次回から魔神提督編になります。しかも7人ライダーの登場もありより一層盛り上がっていきますので、次回をお楽しみに。



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