2015年1月18日日曜日

今週のTSUTAYA



せっかくなので今後時間が取れる限り、ほぼ毎週のようにTSUTAYAでレンタルしている映画5本の感想を簡単にまとめようと思います。










『TOKYO TRIBE』

園子温監督の新作にしてラップミュージカルという冒険的な内容。
映画初出演のYOUNG DAIS、見事なアクションを見せた清野菜名など園子温の新人発掘力は今回も健在。絶好調の鈴木亮平も忘れちゃいけませんね。『変態仮面』まだ見てないんだよなー。
若干の中だるみはあるものの、ピースフルな結末は清々しいし、練マザファッカーのトンデモ存在感やKOHHのサグい感じなども良かった。個人的にはDOTAMAが一瞬だけ登場したのは嬉しかったポイント。






『BAD FILM』

上記の『TOKYO TRIBE』のプロトタイプと言ってもいいほどの内容にして傑作!個人的には園子温作品の中ではトップ3に入るくらい好きでした。
97年の香港返還直前の日本 高円寺にて中国と日本の自警団の抗争を描く160分。ポリティカルな背景も相まって二つのグループの政治的やりとりや、話の広げ方は見応え充分。グループ同士の抗争や乱闘シーンのライブ感など『TOKYO〜』に通ずるものがあって続けて観てよかったと思います。
これがまた90年代前半に活動していた東京ガガガのメンバーのみで作られているので当時の勢いが凄い。渋谷交差点やアルタ前でゲリラ撮影された映像は圧巻でみんな本当に活き活きとしていて本当に痛快でした。映像特典の東京ガガガのゲリラ活動映像も凄い。「東京ガガガは出会いの交差点、快楽のマグマだ!!!」と咆哮する園子温含むメンバーは輝いて見える。
園子温節ばりっばりのドンドコ鳴るBGM、筆書きのタイトルコール、クセのある登場人物、フェチズム満点の変態など、後の作品群に受け継がれるDNAがこのからあったのだなーと。ブレ ない人だ園子温。






『コーヒーをめぐる冒険』

ドイツ気鋭の新人監督、ヤン・オーレ・ゲルスター監督の青春ドラマ。コーヒーを飲めずに始まる一日は小さな悲劇の連続というストーリー。アンチクライマックスな作りなんですが、次から次へとやってくる小さな、でも確実に当事者だったら「今すぐ消えたい・・・」と思うようなことばかりでスパイスが効いてる。
僕が一番笑ったのは理解できない芸術家達の口論に巻き込まれてどんどん意気消沈していくくだり。





『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

大好きなエドガー・ライト監督作にして『ホット・ファズ』、『ショーン・オブ・ザ・デッド』に続くブラッド&アイスクリーム三部作の最新作にして完結作。
いい大人が青春時代に果たせなかったバー12カ所巡礼にリベンジするも、数年ぶりに戻った街は異星人に侵略されていたといういかにもなストーリー。
異星人がフィギュアと骨董品を融合したようなバラバラになりやすいデザインは新しいし、キレのある会話劇とカメラワークと編集は健在。主演の5人も最高な熟年アンサンブル。でもワールズ・エンドでのくだりは1杯くらい飲ましてやれよと思いましたが。
監督の『アントマン』降板は悲しいが次作は『Baby Driver』という作品らしくノリは今まで変わらない模様。気長に待とう。





『友よ、さらばと言おう』


フランス産のアクションノワール。メインビジュアルのかっこよさに惹かれて観賞。
フレッド・カヴァイエ監督の"復讐三部作"の三作目とされる今作。といってもシリーズは初見。
カーセックスかと思いきや車内での肉弾戦というツイストの効いたオープニングはなかなか。ラストに予想もしていない展開になるのですが、すげーダウナーな結末でめまいが必須・・・からのいい笑顔のオヤジのツーショットで『新しき世界』に並ぶラストでした!

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