2013年2月15日金曜日

戦火のその先に。『DOCUMENTARY of AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』


ストーリー:2012年はAKB48にとってエポックな1年となった。現在は数少なくなった1期生として初期からグループを支え、センターに立ち続けた前田敦子が脱退を宣言したことから、総選挙は誰がトップを奪うのか大きな注目を浴びる。そして初の東京ドーム公演と前田の卒業公演が続き、また恋愛禁止条例なども話題になった。さらには、東京ドーム公演にてAKB48が組閣するという発表もされ……。


海老名のTOHOシネマズにて鑑賞してきましたー。
結論から言うと、いろいろ思うところはありますが僕は第二弾よりかなり好きでした。というのは前作は震災以降のアイドル存在意義、恋愛問題、戦場同様のバックステージなどの驚異的映像の数々にエネルギーを要する映画で、今作はAKB48の象徴 前田敦子が去った後に残されたもの、戦火を生き抜いた一期メンバーの絆、恋愛問題に人生を左右されるメンバー達など、各テーマのその先に残るものを重点的に取り上げていたから。
前作を観て、さらにその先を掘り下げてほしい!と贅沢かつ残酷な感想を抱いていた僕にとって前作の画的な凄みのその向こう側にスポットをあてた画期的なシリーズ構造になっていて感動しました。

僕は確信しました。これはAKB48ドキュメンタリーシリーズ a.k.a. 前田敦子トリロジーであると!
ラストステージにクローズアップした内容、センターという文字通り唯一無二の存在意義、そして彼女本人の意識以上に珠理奈や城ちゃんや多くの後輩に確実にその意志が受け継がれていく7年間の総決算であると!
ちなみにここでの城ちゃんって一般人、そしてファンを象徴する位置付けだったと思います。そんな人達の生きる指針として継承が行われている前田敦子という存在はやっぱり神々しい。
その他言いたいことや語りたいことが多すぎます。思い出すだけで涙とめまいがして・・・。TOKYOドームライブの一曲目がAKB48が始めて劇場で披露した『PARTYが始まるよ』なんですけど、これを一期メンバーだけが歌うというファンが歓喜するような演出なんですが、ここでたかみなが前田、峯岸、板野、小嶋、篠田に対し「最初は21人だったけど・・・・6人になっちゃったね・・・」と語りだすシーンがもう6兆点でした。



ただ、僕が少しイラついた点としてはそろそろ運営側、例えばそれこそ秋元康、戸賀崎らが出てきてもいいのではないだろうかという点。戸賀崎の男泣きは正直今作で一番衝撃的だったし、今まで冷徹な印象があった運営側にもやっぱり血が通ってるんだよなーと。人間だもの!ということですよね。
僕は見逃してしまったのだがBSプレミアでAKBをあらゆる面から支えるスタッフのドキュメンタリーが放送されたらしいのでそっちも合わせて見たかった。
なので次回作。次回は確実に峯岸問題からのスタートになるかとは思うのでどんな意見でもいいので聞かせてほしいところですね。