新シリーズ 仮面ライダーウィザード。
今回は魔法使い。魔法使いがバイクに乗って肉弾戦・・・・デザインはかなり洗練されていて初回から飲み込むことができそうですが、やっぱり一抹の不安を覚えるんですよね。
まあ毎回新シリーズが始まる前はお約束だし、龍騎やフォーゼのときほど不安はないんでね。
さて第一話、第二話と放送されましたが、個人的には久しぶりな要素が多くてかなり楽しめてます。
まず、初登場時から既に自分の運命を理解してそれを背負い、平行してライダーの力を使いこなしている点。キバ以来? おぼつかない初変身シーンがないのもちょっと残念ですけどね。。。
また、ハリケーン、ランドとフォームチェンジするんですがフォーム専用武器が現時点では存在せず、風の力で浮いたり、地面を隆起させたりと特性を活かして戦うってところも魔法=武器になってないところもいいですね。
「魔法は本当にあった!!」 いくつだお前。 |
サイドキャラに超ヘタレが出てくるのも久しぶり。しかもライダーになるのかならないのか微妙なラインなのがまた最高。
OOOの後藤君はその内バースになるだろうなと思いましたが、それすら微塵も感じさせないヘタレというか気持ち悪さには拍手を贈りたい。
絵本を見つけて「あった・・・僕の教科書・・・」このシーンは狂気の極み。
そして一番歓喜したのが、第二話登場のヘルハウンド!
ウルフアンデッド以来の専用バイクを乗り回すこいつに感動!
ちゃんとウィザードとのチェイスシーンもバイクアクションも披露してくれてます。
ゴ・バダー・バのバギブソンや、ウルフアンデッドのブラックファングとは違い、しっかり夜道を照らしてくれそうなヘッドライトを付けてるところを見るとかなり慎重派なようです。
にしてもおかしな点もいくつかあって、こけて腕を擦りむいた少年を奈良くんが「魔法で治してあげよう!ちちんぷいぷい・・・」とこっちまで恥ずかしくなるシーン。少年は「魔法なんかあるわけねーだろ」と奈良くんを一喝。「最近の子供は現実的だなぁ・・・」と肩を落とす奈良くん。
まさにその通りで、小学生で性を経験してしまう昨今では魔法なんてものはフィクションの代表でしかなく何かを形容する手段の一つ・・・ってそこまで廃れた小学生はいないか。そんなやりとりがあった後、少年がヘルハウンドにぶつかって一目散に逃げ出すシーンがあるんですよ。最近の、最近の、最近の子供は現実的なんじゃないんすか?と。
んでもう一つ気になったのが、これスピルバーグもやってる手法(?)なんだけど、少年がヘルハウンドにぶつかってカメラにヘルハウンドが見切れるとそれに気づいて逃げ出すってところ。
『宇宙戦争』でも街の行方不明者情報を貼る掲示板の中心からグーっとカメラが引いてくと、ものすごい数の行方不明者情報が貼ってあってとんでもない事態ですよってのを観客に見せるとこなんだけど、映画の中の人はパッと見でそんなん分かるじゃんってこと。
だからこうすればいい。
少年ヘルハウンドにぶつかる
下から舐めるようなカメラワークでヘルハウンド映す
少年「いって!何だよこの気ぐるみ!気持ちわりー!」
ヘルハウンド軽く火吹く→少年の服かなんかが軽く燃えて焦げる
少年「うわ!あっち!・・・うわああああああ!!」
奈良くん「うわああああああああ!!」
ヘルハウンド「うがああ!」
この展開じゃないとダメですね。おかしい。残念。
まあこれは撮影手法の一つとしてあるんだろうけど、この一連のシーンに不快感を持たずにはいられなかったんですよ。
物語の構成も戦隊ものっぽくなっていくんじゃないかと心配。初回だけ頑張ってCG使いまくりなだけならいいんですけど。
いろいろめんどくさいこと話しましたが結局楽しんでますよってことで今後も期待したいと思います。