ストーリー:両親の離婚が原因で心に傷を負った少女サリー(ベイリー・マディソン)は、父親のアレックス(ガイ・ピアース)と彼の恋人キム(ケイティ・ホームズ)と共に郊外にある屋敷に移り住むことに。ある日サリーは封印されていた地下室を発見するが、そこにはえたいの知れない魔物がひそんでいた。そして地下室にあった小さい扉を開けてしまうが、それ以来屋敷では不可解な出来事が続発し、サリーを狙い闇の奥から魔物たちが迫ってきて……。(シネマトゥデイから抜粋)
これノーチェックだったんですけど、無性にホラー映画が観たくて恐怖におののいてきました!あと『ヒミズ』、『アニマルキングダム』とヘビーな作品が続いてたのでたまには感覚オンリーで楽しめる映画を観たかったんですよ。
CMを観て単にビックリ系か?と思ってたんですが、調べたら結構怖いと言われてたので期待して行ったんですが・・・油断しました。別の意味で結構怖かったです(笑)
まずギレルモ・デル・トロ作品は今作が初めてだったので持ち味とか精神性が未知というのと、所詮ダークファンタジーという安易な気持ちで臨んだこと、そしてオリジナル作品をノーチェック(買うしかないのか・・・)。この三点ですね!
あのねー、ベタなホラー的描写はまあ普通かなって感じなんですが、何が怖いって残酷描写がまあ陰惨!!作り手は極力抑えてるつもりでしょうが・・・ここぞとういうワンシーンに全てを叩き込むエグさ(OPの家政婦のシーンからもうキツイ)、そして生理的嫌悪感を逆撫でするかのようなギリギリホラー演出。例えば鍵穴を覗くガイ・ピアース(アニマルキングダムではやり手だったが今作では無能)、反対側には闇の妖精がデカイ縫い針のようなものを眼にさそうと突っ込むも寸での差でガイ・ピアースは顔を上げ逃れる・・・とかね!?
もう・・・「眼球+鋭利なもの」これダメ!!見てて痛すぎる!!
総じてホラーというのかもしれないがこの容赦ない陰惨描写を、しかもそれを物語の中で一番良い人(キム)にやるのは デル・トロ人でなし過ぎだろ!!っていう。もう足がくの字のシーンとかムリィィィィ
もちろんファンタジー要素として見えない妖精に話しかけたり、綺麗で幻想的な中庭だあったりと癒しのシーンはあるんですが、いやいやデル・トロ!本性分かってるからな!?と突っ込まずにはいられない。
私は精神異常者じゃない!!としっかり者のサリーはカメラを武器に勇敢に戦います!
一番の功労者キム。そして一番の被害者に・・・。
お前は実家帰れ。
観終わって腑に落ちない点 というより謎が残る。
キムがああなるってことはブラックウッドもああなってるのではないか?そして使用人ハリスはなぜ妖精を黙認していたのか?そして生かされてるとも取れるあのやり取りの真意は?
それらが分からない上にとにかく救いのない映画でねぇ。サリーは果たして強くなれたのか?鯉がどうの言ってましたが・・・。それなりに楽しめましたが、ちょっと後味悪かったですね。鑑賞終了後観客の皆さんも「うーん?」という感じでした。
そうそう、隣に座っていた女子高生二人がテンプレな怖がり方をしててそれが凄く楽しかった。
雷ドシャーンで「ひゃあ!!」とか、サリーがシーツを探るシーンで「来る…来る来る来るほらぁああ!!」とかもうほんと最高でした。映画館で観れて良かったです。ホラーはやっぱり悲鳴に限りますね!
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