早速ですが、年末ギリギリまで悩み悩んだ映画ランキングをしたためたいと思います。
結局、今年公開作品の観賞本数は33本でした。少なくて悔しいです。本当に観たいのは極力押さえたつもりですが、観に行けなくてレンタルも間に合わずといったものもあります・・・。
今回はトップ10と、ここがすげーよかった!アレが忘れられない!ってのをトップ10とは別で5本挙げたいと思います。ネタバレあります!
それではどうぞ!
それではどうぞ!
ベストアニマル賞
T-レックス from 『ジュラシックワールド』
よっ!!千両役者!と声を大にして言いたいT-レックス御大。
その登場までのお膳立てが上手く、もうアイツしかいねーだろ!というところでバーン!!と登場し雄叫びを上げる。これがもうかっこよすぎてねー・・・インドミナスも最高でした。
ベストヒーロー賞
ポール・ウォーカー from 『ワイルド・スピード SKY MISSON』
ベストエンディング賞でもあります。
今作のラストは号泣の号泣でした。とても愛に溢れていて映画史に語り継がれる追悼シーンです。本当によくまとめたと思います。
もう彼には会えませんが、家族を守り続けていく事でしょう。
ベスト続編賞
『戦慄怪奇FILE 超コワすぎ!FILE01』
前シリーズで壮大な終結を見せたコワすぎシリーズがリニューアルして再出発ということで、パラレルワールドになっています。前シリーズと対になる形で今回はAD市川の過去や家族になにかあるのを匂わせているのが憎いところ。
人間臭い不器用な愛に溢れた人間ドラマが見所ですが、この路線がどういう広がりを見せるのか非常に楽しみです。
ベスト最大瞬間風速賞
雨の路地裏シーン from 『新宿スワン』
この映画のここが最高だった!という最大瞬間風速シーンを切り取りたかったので今年から増設した賞です。
綾野剛演じる龍彦が山田孝之演じる秀吉と初めて衝突する雨の路地裏のシーン。秀吉勢力の強大さを誇示するが如く龍彦をボコボコにするんですが、明らかに演技を超えている暴力のつるべ打ちで山田孝之の後ろにいる俳優達も、観てるこっちも、え?これ大丈夫?と思う事必至の凄まじいシーン。
メイキングでは山田孝之本人が「涙が溢れるほど気持ちが入りすぎて凄くいいシーンになった」と。なかなか観れるものじゃないです。凄かった。
ベストヴィラン賞-1
リッチモンド・ヴァレンタイン from 『キングスマン』
人間の凶暴性を増加させる信号を出すマイクロチップを配り人口減少を図るフリーキー悪役。ジョブス的カリスマでメディアを利用して加速的に地球支配を進める様は観ていて痛快この上なく、僭越ながら選ばせて頂きました。
サミュエル・L・ジャクソンのキャリアでもかなり上位に食い込むベストアクトじゃないでしょうか。
ベストヴィラン賞-2
カイロ・レン from 『STAR WARS / フォースの覚醒』
新たな暗黒面の使い手で十字ライトセイバーを持つ彼。その実はいい意味で小粒なキャラ造形がたまらないものでした。
究極のおじいちゃんっ子であり見習うべきDIY精神の持ち主なんですが、ラストでズタボロにされてしまったのでその精神でベイダーと同じ呼吸器や生命維持装置を自作して次回登場してもらいたいものです。
↓ここからトップ10です!!↓
10位『007 スペクター』
僕の映画ランキング2013年の1位だった『スカイフォール』の続編ということで大いなる期待を持って観賞しましたが、残念ながら中途半端でした。
クリストフ・ヴァルツ演じるブロフェルドは捕まらないで今後のシリーズを通して登場して欲しかったし、レア・セドゥ演じるマドレーヌは『カジノロワイヤル』で登場したヴェスパーの立ち位置を意識しているのか彼女を彷彿とさせる言動や展開が多いのですが、今いちヴェスパー以上の存在になれていない気がしたり。そもそも007シリーズのお約束として死んで欲しかった!
もちろん好きなところもあります。
スペクターの会議シーンは今作で一番好きです。計算され尽くしたライティングからのブロフェルドの登場は、長年待ち続けたファンも満足するほど良かったのではないでしょうか。
そして一番は、前作『スカイフォール』で別次元の映画まで押し上げてしまった007シリーズを、それまであった優雅さとバカさと大味さを持ち合わせたテンションに軌道修正し、次のシリーズに繋げるという大仕事を前作と同じ監督がやったというところに大義があると思い、10位にした次第です。
9位『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』
問題が起きた仕事への対処、私生活を取り巻く家族や女…
コレを観た日に偶然にも似たようなことが起きたもんだから、何か胃にズンと落ちるような感覚で鑑賞。
自分が犯した過ちに落とし前をつける為、86分間車を走らせる男の物語だが、出演はトム・ハーディのみで舞台はハイウェイを走るBMWの車内のみ。
2時間前まで堅実に歩んでいた人生が、ちょっとの会話で少しずつ崩れ去り、気付いたときには何もかも失っている生々しさ。それでも堅実に生きてきたせめてもの救いがあるラストは凄くグッと来た。窓や車体に映るハイウェイの美しさも良い。
子供は苦手だけど、悪くないなぁと思えた作品。
コレを観た日に偶然にも似たようなことが起きたもんだから、何か胃にズンと落ちるような感覚で鑑賞。
自分が犯した過ちに落とし前をつける為、86分間車を走らせる男の物語だが、出演はトム・ハーディのみで舞台はハイウェイを走るBMWの車内のみ。
2時間前まで堅実に歩んでいた人生が、ちょっとの会話で少しずつ崩れ去り、気付いたときには何もかも失っている生々しさ。それでも堅実に生きてきたせめてもの救いがあるラストは凄くグッと来た。窓や車体に映るハイウェイの美しさも良い。
子供は苦手だけど、悪くないなぁと思えた作品。
8位『ミッション・インポッシブル / ローグ・ネイション』
トム・クルーズ凄過ぎだろ。
生身のアクションがもう頭イカれてる領域ですよ。ほぼほぼ自分でやってるのもヤバいんですが、一番驚いたのは水中で6分間息止められるって、もう怖!!
次作はパラシュートなしでスカイダイビングでもするんじゃねーのか?
7位『FORMA』
渋谷アップリンクにて鑑賞しました。厳密には今年公開ではないのですがご容赦ください。
『ゴーン・ガール』とは違う女と男とかまし合い。徐々に充満していく取り返しのつかない嫌悪感が最高。演出、音楽、編集をできる限り排した作風が実験的ですが申し分なく劇映画として成功していると思います。
何が真実で何が嘘で何が目的なのか高度なやりとりは難解。何か見落としてるのか、それとも俺が男だからなのか分からないのか。語り尽くしたくなる映画です。未だ限られた劇場で上映されているみたいですが、都内で上映する際はもう一度観に行きたいです。
6位『グリーン・インフェルノ』
楽しかった!これはもうその一言に尽きます!
2015年に食人族映画なんて嬉し過ぎます。ソーシャルジャスティスウォーリアー(所謂、意識高い系。SNSやメディアで流れるニュースに対して涌く瞬間的な浅い怒りや正義感を用いて糾弾する団体及び人間のこと)を主題として取り上げてるんですが、ヤハ族の故郷を変な企業に奪わせやしねえ!と意識高らかに行動するものの、そのヤハ族の餌食になるという爆笑展開。
キューピー3分クッキングばりの手際のいい調理シーンや、イーライ・ロス映画に欠かせない"小さな勇気"がもたらす人間讃歌には毎度のことながらグッときました。
5位『リアル鬼ごっこ2015』
物理的な鬼ごっこを予想していたのに、追っ手が風(!?)や別次元からやってくる殺し屋なんですよ。最終的にはゲームの中の世界という衝撃の展開が待っているのですが、最期の最期で自分が逃げてきたもの、或いは闘ってきたものがそのキャラクターに課せられた運命そのものだったという映画自体の捉え方が180度変わる構造になってるんです。
もう良い意味で裏切られまくって、ここまで一つのテーマを別角度から切り取った映画はそうそう無いと思います。トリンドルさんの演技も凄く良かったです。
4位『セッション』
自分も手から血が出る程ドラムの練習をしたものですが、「すいません!所詮アマチュア以下です!」と頭を下げたくなるようなフレッチャーの拷問レッスンに戦慄。
ただそれに対し「ふざけんな!死んじまえ!」と野心溢れるアンドリューも、これまたバンドメンバーから、走ってるだの何だの言われ「ふざけんな!」と猛練習する自分と重なり、これは他人事ではないぞという想いで観賞。
スティック、自動車事故、密告などの演出が上手いこと。徐々にテンポアップするスネアから始まるアンドリューとフレッチャーの出会いから、アンドリューが逆襲しフレッチャーと同じ狂気の段階へと進むラストもテンポアップするスネアで締めるという円環構造もなかなか。
3位『キングスマン』
なかなか見たことないスパイ映画で予想に反する面白さでした。
007のようなスタイリッシュさも有りつつ、小気味いい毒っ気がいいスパイスになってる。中盤からは大好きなチーム訓練ものときて(マシュー・ヴォーンで訓練ものと言ったら僕は『X-MEN ファーストジェネレーション』が浮かぶ)、ダメ男の再起復活からの、継承の物語にシフトしていくのが凄く良い。ベストヴィランにも選んだリッチモンド・ヴァレンタインも良い!!
頭がカラフルなキノコ雲を上げてポンポン爆発していく映像はよく分かりませんが観た事なくてめちゃくちゃ興奮しました。
2位『マッド・マックス / 怒りのデス・ロード』
もう1位ですよこれは!1位とかってレベルじゃないんだけど、とにかく凄いんだこの映画は!
とにかく観た事ない映像の数々に、名ゼリフのつるべ打ち、愛すべきキャラクター達、シンプルなプロットの中にある崇高なテーマ「我々は物じゃない!生きている人間なんだ!」という超根本的な人間のあるべき姿を追求した傑作中の傑作。カルト的伝説、映像バイブル、人類史、もう何言ってるか分からなくなってきましたが、いろんな人がいろんな言葉でいろんな場所で賞賛しているので、それだけで充分だと思いますが、とにかく凄い映画。ほんとに、凄い。凄いんだこの映画は!!
1位『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』
悩みに悩んだ今年の1位はこれですよ!
直前までマッド・マックスだったんですが、いろいろ考えた結果ですね、前提として自分の為のブログであり映画ランキングな訳でその年に最も記憶に刻まれたものを1位にするべきなんですよ。
それを考えたときに、徐々に公開されていった予告編やメイキングや情報、それに伴う無数の憶測や妄想、SWバトルフロント ジャクーの戦いをDLして隅々まで行った探索、チケット争奪戦、公開前夜からIMAXのカウントダウンまでの半端じゃない緊張感、今まで観た事のない劇場に客数、混乱状態、観賞直後のみんなが胸を撫で下ろし歓喜し語り合う幸せな時間・・・、どれを取っても僕が今まで関わって来た映画の中で最も大切な時間をもたらしてくれたんですよ。友人や家族や、映画やSWに興味のない人とも関われたという点を踏まえると、コレは1位だろ、と。
内容に関しても素晴らしいです。役者の演技も本当に本当に素晴らしいし、製作陣の尋常じゃない愛情を感じます。死んでもおかしくないプレッッシャーの中でこれほどのものを作り上げたのは賞賛に値します。
今年はアンチCGの作品が多くて、マッド・マックスの半端じゃない車やアクション、ミッションインポッシブルの飛行機アクションや水中アクションもありますけどね。この映画はその最たるものだと思います。
次回は『ルーパー』のライアン・ジョンソンが監督とのことですが、この路線は変えないでほしいですね。プリクエルみたいなCGも嫌いじゃないんですが(プリクエル世代なのでそこまでの嫌悪感はない)やっぱりロボや宇宙人の実在感と感触が伝わってくるのがスター・ウォーズだと思うんですよ。よろしく御願いします。ほんとに。
取り急ぎまとめました。
年始の忙しさにかまけてコレで終わりしたいと思います。
今年はいっぱい映画観ます!それだけです!!
では!
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