2011年12月30日金曜日

マイベストムービー2011 トップ10

今年ももう終わりですね。
この時期にもなるとマイベスト~と個々のランキングをよく目にします。いろいろな人のランキングを見ると凄く興味深い見解や裏話、その他諸々共有していて非常に楽しいです。
そこで自分もやってみようと思います。
マイベストムービー2011 トップ10!
今までに比べ(今までにですよ)今年はかなり映画を観ました。新旧合わせて100本くらい。その内2011年公開作品は約30本観ました。もちろん観たい映画は数え切れないほどありましたが、今年は就職活動が本格的になってきたのと、単純にお金に余裕がなかったのでこのような狭い範囲でやらせてもらいます。
ということで、2011年公開作品のマイベストランキング決まりました。
では雑感と共にご覧ください。


1位 極道兵器


これぞエンターテイメントだと思うんですよ。
坂口拓の痛手を負いながらも全力でいどむ長回し圧巻アクションシーンは必見。
暴力描写を取り入れ、淡い恋心、儚い友情を描き、キレの良いCGで魅せる兵器可動シーンで埋めつくされてる上に気の利いた笑いも散りばめられている。
個人的には鶴見辰吾の変態ぶりは大笑いしました。
エンドクレジットでは原作コミックをMARVEL風に仕立てキャストロールを見せる。原作未見だったんですが、凄まじくかっこいい。読んでみたくなりましたね。
最後の最後まで楽しませてくれる最高の映画です。



2位 宇宙人ポール


サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビ再び。監督はグレッグ・モットーラ。
スピルバーグ愛に満ちた映画とは漠然と聞いていたものの、パンフレットの町山さんコメントを事前に見れて具体的にイメージできて非常に楽しめました。
「ロレンツォのゾイル」というギャグが劇中出てくるんですが、日本人には馴染み辛いギャグなのでコレも事前に調べて楽しんでもらいたいですね。
コメディに留まらない映画愛に満ちた宇宙人交友感涙映画!
Three tits!! awesome!!



3位 X-MEN FIRST GENERATION


今までのX-MENシリーズは観てました。なので今作が公開されたときはスルーしてましたが、友人が「余りに面白い」とのことで連れていかれました。
結果として、めちゃくちゃ面白いじゃんコレ!!!
誘ってくれた友人に感謝です。
キューバ危機の裏にはX-MENの活躍があったことをスマートに暗示するオープニングから、ミュータントスカウトシーン、訓練シーン、アクションシーン全てにおいてスマート!
映画内のキャラクターが"今何をしているのか"がちゃんと分かって(コレって結構重要)テンポよく展開していく。
マシュー・ボーンは原作が好きなんでしょうね。前作までの煮え切らない出来に対して「ちげーよ!こうだろ!俺が見せてやるよ!」とガシガシと原作愛を感じました。この映画自体"怒りと平常心の間"で作られたんだな、と。



4位 仮面ライダー×仮面ライダー
フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGAMAX


前回の日記にも書きましたが、コレにも坂本監督のライダー愛を感じました。
キャラクターに対する配慮!大切にする心!素晴らしい!
特に日記には書きませんでしたが、ナデシコがとにかく可愛いんです。



5位 ブラックスワン


見た後の多幸感ならぬ多驚感は凄まじかった!劇場で観れて本当に良かったです。
今度ディスコシーンをスローで観たいと思います。いろいろ映ってるらしいので。



6位 ミスター・ノーバディ


これぞ素晴らしき映画体験。
人間誰しもあらゆる未来を思い描き、それでもたった一つの未来を生きていく。
この映画ではそのいくつもの未来を一つの作品で展開していきます。
特徴として、主人公の人生を分岐する要素としてバタフライエフェクトが効果的に使われており、鮮やかな配色と映像、そして何通りもの人生を歩む難役を演じきったジャレッド・レトには凄まじいエネルギーを感じました。
「人生にはいくつもの選択肢がある」「選択をしなければ可能性は残る」それでも結果的に人は選択をして未来を築いていきます。
最後に9歳の少年は「選択」をして、いくつもの未来と同等の価値を持った未来を生きていくのでしょう。



7位 デビル


監督、脚本がメインだったシャマランが制作に回ったことで傑作となった密室オカルトスリラー。
若手スタッフを起用して映画を撮るナイトクロニクルズプロジェクト第一弾。
面白かったよコレ!肩透かしを食らわないシャマラン映画です。ちゃんとしてます。
正直「え、コレ7位!?」って思う人いるかもしれませんが、今までのシャマラン映画の破綻ぶりを経験してきたからこそ「伸びしろスゲー!!」ってところに感動しての7位なんです!



8位 冷たい熱帯魚


グロい、怖い、なんか嫌だとか抜かしてる人は四の五の言わずに見てほしい。そしてぜひ絶望の中に希望を見い出してほしい。人生は痛いということを教えてくれます。
あとはもう、でんでん最高!!これに限る!



9位 その街のこども


「辛くならないように皆の工夫が必要なんだよ」
震災実経験者の主役二人によるリアルな演技は素晴らしく、恐ろしい。
今だからこそより刺さる映画でした。



10位 塔の上のラプンツェル


3D版では見てませんが、ここ3Dの見せ所ですよ!っていう諸なシーンが無いのがいいですよね。自然に魅せてくれるところが。何よりキャラクターが非常に可愛らしい。
あと、お母さんのたまに出る嫌味が何とも不気味というか怖いくて、序盤は過保護ホラーとしても楽しめました。


ハイ!こんな感じになりました!いやー順位つけるの凄く迷いました。正直6位より上は全て1位と言っても過言じゃないです。それくらい大好きな作品ばかりです。
そしてそして!10以下はこちら!↓

11位 ランゴ
12位 デッドクリフ
13位 ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える
14位 AVN エイリアンVSニンジャ
15位 ムカデ人間
16位 スコットピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団
17位 DEAD BALL 

18位 コリン LOVE OF THE DEAD
19位 ヘルドライバー

20位 メタルヘッド
21位 エンジェルウォーズ
22位 スーパー8

23位 モンスターズ 地球外生命体
24位 スカイライン-征服-
25位 劇場版 鋼の練金術師 嘆きの丘の聖なる星
26位 ワイルド7
27位 GANTZ
28位 ガリバー旅行記

29位 GANTZ PERFECT ANSWER


ちなみに2011年で観たくても観れなかったのはCUT、ブルーバレンタイン、ピラニア3D、マイバックページ、インシディアス、アジョシ、悪魔を見た、猿の惑星 創世記、ウィンターズ・ボーン、アリスクリードの失踪などなど。
そして来年は!!最低50本は観たいですね。
来年初頭からヒミズ、へんげ/大拳銃、ゾンビアス、アニマルキングダム、戦火の馬、KOTOKOなど既にベスト級の匂いがプンプンな作品ばかりなので非常に楽しみです。
それでは皆さんよいお年を!

2011年12月19日月曜日

フォーゼ!オーズ!W!みんなト モ ダ チ!

12月8日 年の瀬も迫っているなか中、「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGAMAX」を観てきましたー。


巷ではあの「仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」(以下 劇場版W)をも超す傑作とまで言われてるから、物凄く期待して行ったんですよね。

劇場版Wは、松岡充演じる大道克己こと不死身の仮面ライダーエターナルが死を迎えるカタルシスと、TVシリーズで登場してきたゲストキャラ達がWを改めて「仮面ライダー」と呼ぶ身震いするほど平成シリーズだからこそ起きる感動のカタルシスが素晴らしい作品である。もちろんアクションもキャラクターも本当によく描かれている。

さて、今作の監督は劇場版Wと同様、坂本浩一監督。しかし劇場版Wは「仮面ライダーW」という素晴らしいTVシリーズがあってその地続きの世界観だからこその傑作 という見解だった。今までの仮面ライダーのお祭りコラボ映画は詰め込みすぎてて整理が付いてないという印象だったので、同じ監督でもどうかなー?というのはあった。


だがしかし!!!!!
自分と同じく気後れしてる人に声をかけ大にして言いたい!!
損してますよ!!
これは本当に面白いっ!!!さすが坂本監督!
特筆すべき点が山盛りでどこから手を付けて良いのやらと言った感じです。

まずブルース・リーやジャッキーその他多くのアクション映画を観てきた坂本監督と言ったらアクションですよね。
今作、生身のアクションシーンではスタントマンを極力使わずに撮ってるんです。アンクも映司も弦太郎も香港アクション映画ばりの動きを見せてくれます。これでもか!ってくらいのシーンは監督もスタッフもキャストも楽しんでるなーと微笑ましくなります。
個人的にはやはりクスクシエでの映司、アンクがクズヤミー闘うアクションシーンがお気に入り。とにかく凄い!ハリウッドに通用すると思いますよ本当に。二人の疲労感も凄くリアルで"生のアクションを観てる!"という気持ちになりましたね。

アクションもさることながら感動したのがファンも唸るほどのサービスの多さ。劇場版というのはやっぱりTVでは見れない、そこでしか見れない要素があってこそですよね。
一つ一つ挙げてあれこれ言っていくと本当に大変なことなので、箇条書きにします。

・冒頭、7人ライダーの見せ場。特にストロンガーの電ショックは鳥肌もの。
・アンク、伊達さんの帰還
・動くとかっこいい仮面ライダーポセイドンの登場
・満を持しての財団Xとオーズのリンク
・一号を現代風にマッシュアップしたデザインの仮面ライダーアクアの登場
・サイクロンジョーカーを出し惜しみしての仮面ライダージョーカーへの変身
・真野恵里菜演じる仮面ライダーなでしこの登場
・レオゾディアーツ、ヴァルゴゾディアーツの先行登場
・超銀河王、サドンダスの登場
・7人ライダーの必殺技披露シーン。やっぱりストロンガーの電キックは鳥肌の上に感涙もの
・アマゾンの「トモダチ」発言
・W、オーズ、フォーゼそれぞれの主題歌をバックに各フォームを駆使してのバトルシーン
・ロケットステイツ、スーパータトバコンボの登場。
・仮面ライダーメテオの先行登場
…などなど。まだまだ沢山ありますがこれくらいにします。


そして今までの作品の流れを汲んだ脚本!
というのは、翔太郎と映司の間にこんな会話が。
翔太郎「ここは俺に任せろ」
映司「でも…!」
翔太郎「仮面ライダーは助け合いでしょ!って言ったのはお前だぜ?」
これ…劇場版W、「劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」(以下 劇場版オーズ)で映司が翔太郎と弦太郎にそれぞれ「仮面ライダーは助け合いでしょ!」って言ってるんですね。
それを踏まえてのパラレルワールドではあるものの地続きな脚本!そしてこのカ タ ル シ ス!!!!!
最高!!!!もう最高!!!!

あとコレだけ!
歌星賢吾が弦太郎に言った台詞「今は泣け!お前が泣く時間くらい俺達が作ってやる!」
もう…フゥーーーーーーーーーー!!!!\(^^)/かっくいぃいい!!!!アガるぅぅううううう!!!


で まぁ、おや?っと思う部分も何点かもちろんあるんだけども、こういう娯楽映画において細かいことは気にしなくていんじゃね?という結論。
後藤くんと伊達さんの扱いとか、アンクやメダル云々の複雑さなどね。
まぁそこら辺はいいですよ。うん。

今作を観る上で前もって観ておいて欲しいのは、
劇場版W、オーズ TVシリーズ(特に最終話)、劇場版オーズですね。
余力があれば「仮面ライダー 8人ライダー対銀河王」、仮面ライダーストロンガー TVシリーズ(デルザー軍団編以降)、「ドラゴン怒りの鉄拳」、ジャッキー映画らへんでしょうか。

長々と書きましたが、結局みんな「トモダチ…」ということですね!
劇場版Wを超すと言っても過言ではないけど、はっきり言えないですよどっちが上とかってのは。どっちも面白いんだもの!
あとね、今作は爽やかかつ切なさ満点の恋愛ドラマでもあるので本当にいろいろな楽しみ方ができる映画ですよ!誰でも観て損はない!仮面ライダー好きならマストですよ!
お勧めー!!!


バースよ永遠に・・・

2011年12月15日木曜日

ワイルド7 試写会

お久しぶりの更新です。

遅ればせながら12月5日 ワイルド7試写会に行ってきた。

結論として「煮え切らないかっこよさ。やりたいことは分かるんだけど…」といったところ。

以下ネタバレ含む雑感。

前述の通り、いろいろと中途半端で鑑賞後煮え切らない部分が多々あった。
トラック側面からバイクが突き破って出てくるシーンとか物理的に不可能で「えぇ…」っていう。
そして深キョンの「これって新手のナンパ?」という台詞。
原作漫画の舞台を現代に差し替えてるんだからそんな脚本あるかー?と…。ずっこけてしまいました。

基本的にワイルド7メンバーが何故ワイルド7に選ばれたのか、そしてメンバーの過去も不明瞭だし、各々得意なフィールドで犯罪を犯してるわけなのにその個々の見せ場も少ない。むむむ…。
キャラを活かしきれてないのにみんな"かっこいい風"に仕上げられている。だから説得力がないというか「ああ、そう…」という印象。

PSU桐生とのラストバトルも中井貴一が幕引きを取るわけだがそこも…。
桐生しか管理できない裏の情報を中井貴一が世界に垂れ流しちゃって桐生終了という展開。
ここね、何で桐生しか扱えない情報を中井貴一がささっと操作して流せるわけ??やり方知ってるにしても当然そんな裏社会の情報に何かしらのロック等かけてる筈だよね?
うーむ、確かにこのシーン、展開は読めるものの中井貴一はかっこいい。だがここも勢いで乗り切ってるのが見え見えである。

漫画とドラマ版を見てないからこそ分からない部分もあるかも知れないが、そしたらだからこそ一見さんお断りみたいな内容はちょっとねーと思う。
かっこよく見せようというのは凄く分かるんだけど、全部肩透かし食らうって感じになってるんだよなー。だから見ててモヤモヤした。非常に勿体無い。

しかし、銃弾をふんだんに連射するシーン、高速道路でワイルド7がくの字型に並んで走る並び萌えシーンなど「おお!」となるシーンは少ないわけではないのでそこはお勧めできる。

何にせよ、無理がある勢い展開、キャラの描き不足が気になって仕方がない映画であるのは間違いない。