2012年12月31日月曜日

映画ベスト 2012


2011年の映画ベスト10を見返すと嗜好がだいぶ変わった気がする。
この一年、働き始めたことで人生の選択というのを突きつけられたり、自分なりに考えた一年だったので今の自分なら『ミスター・ノーバディ』を1位に挙げるだろうなと。
こういう振り返りができるから日記は面白いですね。そもそも日記を始めたのはタモリさんが「日記はタイムマシンだ」と言ってたことがきっかけなので、その真価を味わえた気がします。

と、いうことで2012年も映画ベストを書き連ねていこうと思います。
今年公開作品は49本観ました。去年目標に挙げていた50本鑑賞はあと一歩のところで届きませんでした。無念。
そして今年は1位~20位と21位以降の熱量的なラインが自分の中でくっきり引かれてるので気分によっては何とやらというやつです。

それでは20位から!!




20位 『フランケンウィニー』
 
 

ティム・バートンがやりたいことをのびのびやっていて気持ちが良かったです。トシアキ君も良い味出してました。
スパーキーが吉川友ちゃんに似ててすごくかわいいなと思ったのは俺だけ?
 
 
 
 
19位『パーフェクト・センス』
 
 
ある種のアウトブレイクものだが、世界に焦点をあてず二人の男女のラブストーリーに帰結させていることや嗅覚、味覚、聴覚、視覚が一つずつ失われていく描写も斬新でした。
 
 
 
 
18位『おおかみこどもの雨と雪』
 
 
 
今年唯一観た国内アニメ。
『八日目の蝉』で脚本の奥寺佐渡子には心底腹が立ったのでかなり危惧していましたが、共同で細田監督も参加してたので良いストッパーになってくれたのかもしれません。
 
 
 
17位『愛と誠』
 
 
つくづく斉藤工はコテコテなフィクションキャラがハマるなーと。
サントラも良かったです。大野いとの幸薄感炸裂の「夢は夜ひらく」は最高です。
 
 
 
16位『へんげ』
 
 
今年の2月に観たときの衝撃が未だ忘れられません。今後生まれてくるであろう自主映画の在り方に多大な影響を示したのではないかと思います。映画秘宝の試写会応募に当選して鑑賞しに行ったのも良い思い出です。
僕の感想はコチラ→自主映画5本を見たよ
 
 
 
 
15位『アタック・ザ・ブロック』
 
 
箱庭SFものとして新しいアプローチを取る今作。仲良しこよしな映画で終わらず、犠牲を生んでしまった悲劇の中で最後には英雄誕生に帰結するきっちりとした作りは素晴らしいです。
エイリアンデザインのシンプル且つ斬新さに加えて音楽も良いのでまったく贅沢な作品です。
 
 
 
 
14位『アルゴ』
 

 
映画が国や戦争を越えて人と人とが通じ合えるツールとして再提起されたラストの脱出劇は結末を知りながらもハラハラさせられて楽しかったです。登場人物の再現度も半端ない。
 
 
 
 
 
13位『ヒミズ』
 
 
今年最初に観た映画が『ヒミズ』でした。
残念ながら購入したBDの特典映像には茶沢家の処刑パーティーシーンは入ってませんでした。
たまに窪塚君の怪演ぷりを思い出してはほくそ笑んでしまいます。
僕の感想はこちら→ヒミズ
 
 
 
 
12位『ムカデ人間2』
 
 
本気で観客をぶん殴りに来る白黒茶の傑作三色映画です。
「いっぱい食べて早くうんこしろよー!!!!」とムキになるマーティンはマジ萌え。
 
 
 
 
 
11位『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
 

情報解禁時から懸念していた1本。あの傑作の前日譚、と言ってもほぼリメイクである今作に勝機はあるのかと。しかしその実は今年のビッグタイトルのリメイク、リブートの中では郡を抜いて原作愛炸裂の良く出来たものでした。丁寧に作られた美術も見所。
ラストにカーペンター版のオープニングを持ってくるところは鳥肌が立つほど嬉しくなりました。

 
 
 
 
10位『ミッドナイト・イン・パリ』
 
 
そこまで期待してなかったのですが、本当に本当に素敵な作品でした。
もう誰もが幸せになれる映画ですよね。もう少しの上の順位でもいいんですけどね・・・でも気分次第では3位とか全然ありの素晴らしい作品です。大好きです。
 
 
 
 
9位『アウトレイジ ビヨンド』
 

果たして加瀬亮は何球で死んだんでしょうか(シャレじゃないよ)。
第一作からさらに激化した"形だけ"の果てに生まれたドロドロの抗争に落とし前をつける最後のカタルシスは銃声と共にひたすら余韻に浸っていたい。
 
 
 
 
8位『悪の教典』
 
 
『愛と誠』も好きですが、三池監督とガッチリ相性が合ったちみどろの大傑作。にしてもよく映倫はR15でOK出したなーと。製作側はPG12を狙ってたみたいですけどね。
ちなみにハスミンは世界狙えるほど命中率がいいのでそこが見所。あと尻。
 
 
 
 
 
7位『おとなのけんか』
 
 
マンションの一室だけで繰り広げられるシチュエーションコメディ。80分くらいで上映時間=作中の経過時間になっています。携帯が鳴るだけで大笑いする映画は他にはないと思います。ぜひ舞台版を観てみたいですね。
 
 
 
6位『ドライヴ』
 
 
今年手にした映画サントラの中で一番再生数が多いかもしれない。音楽も相まって上半期では1位に輝きました。
年内にはレフン作品をチェックしまくりたかったのですが結局叶わず今作のみに。
『ブロンソン』とか『ヴァルハラ・ライジング』とか観たかったなー。

 
 
 
 
5位『DOCUMENTARYof AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』
 
 
アイドルのドキュメント映像の数は多く、僕はそういったものは疎いのですが周囲の意見や世間の熱量を見るとそのジャンルの極北的作品であることは間違いないと思います。
三部作で完結するのではないかと勝手に思ってるんですが、ここまでのものを出してしまって次回作はどうなるんでしょうか。
 
 
 
4位『サニー 永遠の仲間たち』
 
 

何度見返しても彼女達に会いたくなるサニーマジック。上半期1位の『ドライヴ』を抜いたのはただひたすらにサンミのその後が思いやられて気が狂いそうになったからです。本当に何度泣いたことか。
 
 
 
3位『エクスペンダブルズ2』
 
 
「ヴァン・ダム・・・お前がNo.1だ」と某王子並みに全てを託したくなるほどイキイキして大暴走(シュワちゃんのほうがすごかったか)して楽しそうでした。
前作より遥かに面白く、そして気高く戦う漢達に1800円という鑑賞料金は安すぎるとも感じました。
 
 
 
2位『桐島、部活やめるってよ』
 
 
どれだけの人がこの作品について悶え、怒り、笑い、語らってきただろうか。今年の邦画を代表する堂々たる大傑作。
ちなみに僕は校内では宏樹と前田のハイブリッド、校外では完全に前田のような高校時代を過ごしてきました。
 
 
 
 
 
1位『007 スカイフォール』
 
 
正直『桐島~』を越える映画はないだろうと思ってたんですが、最後の最後でどんでん勃発でした。007シリーズは未見と言っていい僕ですが、こんなに面白いものだったのかという驚きと、これから僕の中で始まる007ジャーニーの完璧な船出を切ったということで1位にさせて頂きました。
僕の感想はこちら→007 スカイフォール
 
 
 
 
1.007 スカイフォール
2.桐島、部活やめるってよ
3.エクスペンダブルズ2
4.サニー永遠の仲間たち
5.DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on少女たちは傷つきながら夢を見る
6.ドライヴ
7.おとなのけんか
8.悪の教典
9.アウトレイジ ビヨンド
10.ミッドナイト・イン・パリ

11.遊星からの物体X First Contact
12.ムカデ人間2
13.ヒミズ
14.アルゴ
15.アタック・ザ・ブロック
16.へんげ
17.愛と誠
18.おおかみこどもの雨と雪
19.パーフェクトセンス
20.フランケンウィニー

21.ダークナイト ライジング
22.ゴーカイジャーvsギャバン
23.アメイジング スパイダーマン
24.仮面ライダーMOVIE大戦2012
25.大拳銃
26.アニマルキングダム
27.先生を流産させる会
28.黄金を抱いて翔べ
29.プロメテウス
30.メランコリア

31.るろうに剣心
32.ピープルvsジョージ・ルーカス
33.メリダとおそろしの森
34.キラーエリート
35.生きてるものはいないのか
36.姉ちゃんホトホト様の蠱を使う
37.劇場版怪談新耳袋 北海道編
38.劇場版怪談新耳袋 東海道編
39.青い塩
40.超能力者

 
41.ダークフェアリー
42.スターウォーズEPISODE 1 ファントム・メナス 3D
43.POV
44.玄関の女
45.SPEC 天
46.ピラニアリターンズ
47.西みがき
48.トロールハンター
49.踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
 
:総評:
邦画が元気だったのと、ビッグタイトルが弱かったという印象。でも『アベンジャーズ』も『ホビット』も『レ・ミゼラブル』も観てねーんだよなー。
あとアイツだって本当は良い奴なんだよ!と悶える映画が多かったです。まあそんなこと言ったら毎年そうだろって感じかもしれませんが、それだけ登場人物に対する思い入れが強い作品が個人的には多かったということです。
 
そして来年は目標60本ということでたくさん楽しもうと思います。
今年も大変でしたが楽しかったです。
ではまた来年!
 


2012年12月28日金曜日

007 スカイフォール


自分は今凄いものを見ている

自分は今凄い経験をしている と、心底感動したのが007シリーズ第23作目にあたる『007 スカイフォール』だ。


あらすじ:MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……。


IMAXにて二回観たんですけど、これ程自分の感性に訴えかけてくる映像美を搭載した映画を観たのは初めてでした。ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『ドライヴ』や、紀里谷監督の『CASSHERN』にもそういった美しさはあったのですが、これは郡を抜いてました。
そして、僕は恥ずかしながら007シリーズは今作を観るまでほぼ触れたことがありませんでした。強いて言うなら金曜ロードショーで放送していた過去シリーズを流し見してたくらいです。
そんな僕がなぜ今作を観るに至ったかと言うと3つ理由がありまして。

まず一つ目が、公開当時ラジオから流れてきたADELEの主題歌『SKYFALL』がすっごく良かったんです。もう悩殺されましてしばらく脳内ヘビロテしていました。貼っておきますね↓



二つ目、予告編を観たときに、今までにあった爆破シーン連発のピアース・ブロスナンの007シリーズのイメージとは違い、派手なシーンはあるものの洗練されているスマートさを感じたということ。

三つ目はタマフルシネマハスラーランキングで1位に輝いたこと。
シネマハスラーであたったから観に行くってことはあまりなかっただけに変な抵抗がありましたが、上記の三つが重なり観に行くことに決めました。

いやはや今年ベスト級の作品でした。

作品の内容もさることながら、ボンドが母親的立ち位置のMのもとから親離れし成長するという機軸の上に様々な要素が観てて気持ちがいいんですよ。二回目を観に行く前に『ゴールドフィンガー』、『カジノ・ロワイヤル』、『慰めの報酬』を観ておいてよかった。過去シリーズオマージュや小ネタも楽しめました。(以下ネタバレ満載)

特にOPタイトルはもう号泣!「すっごい!!すっごいものを見てる!今の俺すっごいものを見てる~~!!!!」
次点で好きな『ゴールドフィンガー』のOPタイトル貼っておきます↓



そしてハビエル・バルデムの最高の悪役っぷり!ボンドの影として、もう一人のボンドとして超アクの強い兵シルヴァとしてボンドをMをMI6を翻弄します。顔圧が半端ないのでIMAXスクリーンいっぱいに広がるバルデムフェイスはもうお腹いっぱいでした。


『カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセン演じるル・シッフル。敗北の瞬間に流した血の涙は格別。

 
 『慰めの報酬』のマチュー・アマルリック演じるドミニク・グリーン。気持ち悪いが何か物足りない。
 
 
 ダニエル・クレイグ版007の歴代悪役と並べるとやっぱりバルデムが一番クセ強い!
 

幼少期を過ごした生家SKYFALLでの闘い。幼いボンドは地下通路に二日間閉じこもり、出てきたときには大人になっていたと管理人キンケイドの言葉が、後ほどやってくる脱出シークエンスで絶大な意味を成す序章の言葉なんです。そこからボンドが脱出するとき「こんな家!」と言って切なくも決意を感じるセリフを放ち、シルヴァの危機が迫るMのもとに急行しますが、深手を負ったMは命を引き取ります。しかしそこに至るまで幾度となく死を体験してきたボンドは自分のアイデンティティを超えた成長を見せます。地下通路から出てきたボンドは大人になったのです。
そしてMの後任のマロリー(M)と会話を交わすラスト。「仕事だボンド君」とマロリーは極秘書物をボンドに渡します。ボンドは「My pleasure(喜んで)」と最後に残ったものは結局007である自分だ、と言わんばかりの微笑みを浮かべます。
そして締めのガンバレルシークエンス!完璧!!


ちなみにMが最後に残した「私は一つ正しかった」という言葉の真意。明確には語られませんが、ボンドの身体テストの結果を振り切ってボンドを残したことだと思うのです。しかしその他の自分の行動を咎めながら逝ったなかなか切ないシーンでした。


そして町山智弘氏がSKYFALLの意味をラテン語で 「天が落ちようとも(この世が終ろうとも)正義を成就させよ」と説明していました。これはMによる審問会でのMI6と007シリーズに向けた高らかな存在意義宣言にも通じます。もうほんとに良くできた作品です。



他にもボンドとシルヴァをネズミに例えたやりとりや、舞台毎に変わる画面全体の照明や色合い、細かいSEや素晴らしい音楽についても記述したいことが多すぎます。こんなに熱のこもる作品はほんとに久しぶり。
結果として、007シリーズ初見の僕が観ても最高に面白いと感じた一回目、そしてシリーズを抑えて迎えたらどんなに面白いんだと思い前述の三作を抑えて臨んだ二回目、どちらも底なしの面白さと芸術性を搭載していました。映画自体の穴も無くはないんでしょうけど、そんなのどうだってよくなるほどの素晴らしさ!!オススメです!!

2012年12月10日月曜日

気分一新



ブログのデザインがあんまり好みではなかったので、自分好みかつ観やすくしました(つもり)!
実際に自分のブログを表示すると文字が小さかったり、画像が小さかったりと僕の性格を表してる(小心者)みたいで腹が立つので、今後は少しづつ改善していこうかなと。公開後編集するという手段は相当心に余裕がないとできません。
まあ、このブログ自体誰が観てくれてるのか、そもそも誰か観てくれてるのか分からない一人相撲感があるので気の赴くままに更新していきたいと思います。

とりあえずデザインは現行のものに決めたんですが、それとかなり迷ったのがこのFlipcard方式。



映画のビジュアルやCDジャケットなどの画像先行で表示されるから個人的にはこっちで行きたいんですが、必ずしもその画像が内容を指してるわけではないのが難点w 



こんな感じでマウスポインターあてればタイトルでるんだけどね。
そんなこんなでSidebarにしました。小さいけどTwitterのアイコンレベルで画像も表示されるしね!

そもそも何故Bloggerを利用しようと思ったかというと、僕が好きな長谷川町蔵さんがこのBloggerにてブログを書いてるからってだけw
でも何始めるにしてもそんなもんですよ。ギター始めたときはhideと同じ型のギターを、ドラムを始めて初めて買ったスネアはyukihiroモデルだったしね~。懐かしいw

気分一新ということで、この冬は時間がかなり作れるのでニューデザインになったブログで自分のためにもしっかり更新していきます。よろしくです。